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ち、近い……
近すぎる
柳田くんとの距離に
ボッと火がついたように
顔が赤くなり胸の鼓動が一気に加速する。
いちいち
本気にしたらダメだ……
私にとかではなく
柳田くんの考え方がそうであるだけ……
そうわかっていても
勘違いせずにはいられなくて顔が緩んでしまう。
けれど
彼が
動くたびに香る
女性用の香水の香りが
浮かれている私を現実に一気に引き戻す。
「柳田くんさ、」
「なんです?」
「……ううん、なんでもない。じゃあ、来週は今度こそ焼き鳥に行こうね!」
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