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柳田くんに
興味があるとか
柳田くんのこと
本気かどうかわからないとか
今は本気でも
明日はどうかわからないとか
全部、自分が傷つかないために
自分に必死にそう言い聞かせていただけで
柳田くんに
本気にならないように
必死に
自分の気持ちにフタをしめて
気づかないフリをしていただけなんだ……
「あ、雨……」
トボトボと
歩いていると
空から雨が降ってきた。
傘……
まあ、いいや。
雨の
おかげで
きっと私が
泣いてること誰も気づかない。
「あれ、美穂、傘は?」
「大ちゃん、私……」
「ん、話聞くから行こっか」
「……うん」
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