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「ねぇ、大ちゃん……」
「ん?」
「私……前に進めるかな?」
「さあ、どうだろうな……。前に進めるか、進めないかは美穂次第だろ?」
「……大ちゃんって、そういうとこダメだよね!だからいつまで経っても木藤と恋人になれないのよ!」
「ば、バカっ!今、木藤さんは関係ないだろ!!」
私の発言が
図星なだけに
大ちゃんは顔を
真っ赤にさせ慌てふためく。
私の同期の木藤に
惚れていて今はアピール中らしく
何かと理由をつけては
会社の違う木藤に会いに来ている大ちゃん。
きっと
今日も
木藤目当てで会社に来たのに
泣いていた
私のことを見て見ぬ振りせずに
こうして何も聞かずに誘って励まそうとしてくれた。
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