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「本当、美穂は相変わらず、可愛げねーな」
「うるさいなー。」
「……でも、いつもの美穂に戻って良かったよ。落ち込んでる美穂はらしくないぞ!」
「ん、ありがとう」
私らしく、か……
今まで
本気で恋と
向き合ってこなかったから
本気の
恋に出会った瞬間
どうしたらいいかわからずに
狼狽えて気づいたら守りに入っていた私。
昔の私は
もっと
恋に本気になれてたし
行動力だってあったはずなのに
いつから
私はこんなにも
恋をすることに消極的になったのだろうか……
「ほら、食えって!んで、飲め!腹減ってる時に、うじうじ考えてもいい答えなんて出ない!」
「……そうだね。せっかく大ちゃんの奢りだし、とことん飲んで食べるよ!」
「おうっ!」
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