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あぁ……
どうして私は
嫌味な言い方に加え
こんな
可愛くない言い方でしか
言葉を伝えることが出来ないんだろうか。
でも
どうせ
今日で終わりなんだ。
今更、柳田くんに
どう思われても関係ない……
「知ってるんですね」
「私、勘はいいからね。と、いうか女性用の香水をつけてる時点で嫌でも気づくわよ。」
きっと
柳田くんは
別れてからも
彼女のことが忘れられなくて
だからこそ
今もなおその香水を
使って自分の心を騙していたんだよね。
「今もします?」
「なにが?」
「香水の香りです。今もしますか?」
「……知らないわよ。私、急いでるの。用がないなら、きゃっ!」
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