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「ん……」
いまだに
飽きることなく
近くでジッと
寝顔を見つめていると
眠っていた
彼の目が開き近い距離で視線が絡んだ。
「おはよう」
「……誰?」
不機嫌そうな
顔と声で私を見ながらそう言った。
「総務の片瀬美穂です」
首から下げた
社員証を見せながら自己紹介をする。
「キミは?」
「……企画の柳田宗佑」
「柳田くんか……」
「で、人の寝顔ジロジロ見て何してたんですか?」
「見惚れてた。あまりにも綺麗だったから」
「へー、そうですか」
起き上がり
両手を上げて
んーっと唸り声出しながら
気持ちよさそうに大きく背伸びをした柳田くん。
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