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キスの余韻で
ボーっとしたままの
私の身体を起こしてくれた柳田くん。
こんなにも
キスをしただけで
身体の
力が抜けて
身体だけではなく
心も満たされたのは初めてで
淡白そうに見えた彼が
あんなにも情熱的で濃厚なキスをするとは
人は見た目では判断できないなって改めてそう思った。
「帰りますよ、美穂さん。送ります」
「うん……」
「あーあ。今日も行けませんでしたね」
「ん?」
「焼き鳥です。」
時刻は
20時半を過ぎで
お互い明日も
仕事のため深酒はできなくて
「いいじゃん、また行けば。だって、私たちの時間は始まったばかりでしょ?」
「……そうでしたね。」
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