6/12

78人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
「悪いけど俺、今誰とも付き合う気ないんで」 「どうして?」 「秘密です」 「まあ、いいよ。私、知りたいの、キミのこと」 今まで 他人にあまり深く 興味を示さなかった私が 初めて会った 年下の社員のことが 知りたくてたまらないなんて 私自身が1番感情の変化に驚いてるくらいだ。 「なぜ、俺なんですか?」 「ん?秘密。私、今のところキミに本気みたいだから、しばらくの間よろしくね?」 「……変な人ですね」 「ふふっ、ありがとう」 「俺も、カーディガンありがとうございます。」 そう 言いながら 私の頭の上に 被せるようにかけられたカーディガン。 ふわりと香る柳田くんの 香水の香りが鼻腔に届き胸の奥が甘く高鳴った。 .
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

78人が本棚に入れています
本棚に追加