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いつもとは
違う声に話し方。
結局、柳田くんとは
一度も視線が合う事なく彼は行ってしまった。
「……自業自得」
小さな声でそう呟き
力なく廊下の壁に寄りかかった。
勝手に
ひとりでイライラして
柳田くんに
あんな言い方して当たってしまった……
情けない……
柳田くんよりも
年上な私は広い心と余裕で
あれくらいのこと
笑って見過ごさなきゃいけないのに……
柳田くんたちにとって
あれくらいの距離感は当たり前のことで
心の狭い私の考え方が
おかしいのは重々承知してるつもりだったのに
でも
そうだと
わかっていても、嫌だった……
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