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「このままでいいの?」
「……」
「素直に気持ちを伝えるだけでしょ?なんで、いちいち躊躇うのよ」
「だって……」
「じゃあ、片瀬は柳田くんからワガママ言われた嫌いになるわけ?」
「それくらいのことで嫌わないよ!むしろ、全部受け止めるし、私ができることなら叶えてあげるわよ。」
「……それ、きっと柳田くんも同じだと思うよ」
*
昼休み
気づくと
私はひとり屋上に来ていた。
空には
雲ひとつない青空が広がり
ベンチに座りぼんやりと眺めていた。
さっき
木藤に
言われたことは
痛いくらいに
的を得ていて私の心に突き刺さった。
このままじゃダメだ……
ポケットからスマホを
取り出し柳田くんへとメッセージを送った。
.
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