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柳田くん
メッセージ見てくれるかな?
メッセージが届いたのを
見届けポケットになおし再び空を見上げた。
そういえば
柳田くんに初めて会った日も
今日みたいに雲ひとつない青空が広がっていた。
まさか
あの時の私は
未来の自分が
こんなにも彼のことを
好きになっているなんて
きっと頭の片隅にも想像もしてなかっただろうな……
バンっ!!
不意に
音を立て
勢いよく開いた屋上の扉。
「え、や、柳田くん!?」
そこには
前屈みになり
肩で息をする柳田くんがいた。
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