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「だ、大丈夫?」
いまだに
苦しそうに肩で息をする
柳田くんの額はうっすらと汗をかいていて
「なにかあったの?」
こんなになるまで
全力で走ってくるなんて
よほどのことがあったに違いない。
「あんなメッセージ、美穂さんから送られて来たら、来るに決まってるでしょう。」
「え?」
"会いたい"
直接
柳田くんへと
言葉で
言えない代わりに
文字にして伝えた私の気持ち。
それを見て
こんなになるまで
全力で走って私の元に来てくれたの……?
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