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「い、意地悪……」 「まあ、今回の件は一概に美穂さんだけが悪いわけではないですけどね。」 「いやいや、どう考えても私がひとりで暴走しただけで、柳田くんはむしろ被害者だよ」 素直に 自分の気持ちを 伝えればいいだけなのに それをしなかっただけではなく ヤキモチ妬いて思ってもないような 酷いこと言って一方的に柳田くんを傷つけてしまった。 「本当にごめんなさい」 「もう、いいですよ。俺も、仕事にかまけて美穂さんのこと蔑ろにしましたから。それで一度、痛い目にあったのに、また同じ失敗を繰り返すところでしたよ」 ははは、っと 苦笑いを浮かべながら 残り少しだった ビールを一気飲みした柳田くん。 「……もう、過去は吹っ切れたの?」 「クスッ。相変わらず面白いこと聞いてきますね。仮に吹っ切れてなかったら、俺は今、ここにこうして美穂さんといませんよ」 「そ、そうだよね」 .
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