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「本当そういうところ、可愛いって思います」
「どこがよ!!」
「そうやってすぐにムキになるところとか、こうやって」
スッと
話の途中で
立ち上がった柳田くんは
前屈みになり向かいの席に座る
私の頬にそっと手を当てじっと見つめてきて
「っ」
「俺が近づくと、顔を赤らめるところですかね」
それでなくても
赤いであろう
私の顔はより一層に赤みを増し
悪戯に笑みを浮かべる柳田くんの
表情に私の胸の鼓動は一気に加速していく。
「もー、からかわないでっ!」
そっぽを向き
ビールを飲んでいると
テーブルの上に置いていた
私の手に優しくそっと自分の手を重ねた柳田くん。
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