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「片瀬さんは信じますか?」
「なにを?」
「永遠の愛」
不意に
真剣な
声色でそう聞かれた。
永遠の愛、ね……
「私は、正直よくわからないわ。」
「……」
「最初はね、この人となら絶対にずっと一緒にいられるって思うの。でも、一緒にいればいるほどに、その気持ちが薄れていくの。」
「……」
「誰だって最初は永遠を信じてるんじゃない?現に、そういう相手を見つけて生涯を共にしてる人もいるわけだし。まあ、私はそういう人にまだ出会えてないから正直よくわからないんだけどね」
色々な
人に恋をして
それなりに
好きだったはずなのに
今、私の隣に
その人たちがいないってことは
私にとって、過去の人たちは
永遠の愛には当てはまらなかったってことだ。
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