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「いいですよ。前は違いましたけど元々今日は、俺が払うつもりでいたんで」 「でも……」 「ってか、いつまでそこに立ってるつもりですか?」 いまだに 部屋の入り口に 立ったままの 私へとそう声をかけた柳田くん。 「ソファーにでも座ってください」 「う、うん……」 ドキドキと うるさいくらいに高鳴る胸の鼓動。 そんなに 多くないにしても 今までも 彼氏の家に来たことはあるのに どうしてこんなにも 緊張しているのか自分自身のことなのに謎で さっきから ずっと 緊張しっぱなしで そろそろ緊張が解けても いいころなはずなのになぜか緊張は増す一方だ。 「ウブで可愛い反応ありがとうございます」 「べ、別に私は」 「あれ、美穂さんは緊張してないんですか?俺は、めちゃくちゃ緊張してますよ」 .
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