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私たちの時間は
まだまだ始まったばかりで
今が1番幸せな時だからかもしれないけれど
今まで
恋をしてきた中で
今が1番幸せだと断言してもいいくらいに
今の私は今までにないくらいに幸せに満ち溢れている。
「じゃあ、そんな素直な美穂さんに、ご褒美をあげましょう。」
「……ご褒美?」
ポケットから
何かを取り出した柳田くんは
にっこりと
笑みを浮かべながら
私の手の中にそっと何かを置いた。
「え、これってスペアーキー!?」
「クスッ。合鍵ですよ、合鍵」
「あ、合鍵……」
聞きなれない
幸せの響きの合鍵って言葉に
胸の奥がジーンっと熱くなり
手のひらに置かれた合鍵をジッと見つめる。
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