何でいるの?

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何でいるの?

蓮也はあれからカフェに来ていない。 仕事が忙しいのだろう。 リサはバイト帰りに久しぶりに街を散策して帰ることにした。 なぜなら今日子供はお泊り保育だからだ。 さらに夫も「俺も遅くなるから、夕飯いらないよ。」とのことだ。 (久しぶりの自由な時間を楽しもう!) そう思い、同じ路線の少し遠い駅に来た。 しばらく歩き、街並みを見て楽しむ。 すると、、 「あれ?リサさん?こんなところで何してるの?」 そこには蓮也がいた。 「え!なんで?!あ…えっと…私は散策を少々…。」 「そうなんだ〜!実は俺も!ね!一緒に見て回ろうよ!」 なぜかテンションが高い蓮也。 「はぇ?!いや、ちょ、ちょ、ちょっと待ってください。黒井さんは芸能人だし…色々まずいというか…何と言うか…。」 「俺と一緒だと嫌ってこと…?」 「いやっ、いや〜?嫌ってことでは…ないんですが…。」 「じゃあ行こっか!」 自然に手を繋がれ、逃げられないようにされてしまった。 (のんびり系イケメンのお願いを断る勇気が…私にはなかった………。) 自分の不甲斐なさに落胆するが、 反面、少しワクワクする自分がいた。
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