55人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
何でいるの?
蓮也はあれからカフェに来ていない。
仕事が忙しいのだろう。
リサはバイト帰りに久しぶりに街を散策して帰ることにした。
なぜなら今日子供はお泊り保育だからだ。
さらに夫も「俺も遅くなるから、夕飯いらないよ。」とのことだ。
(久しぶりの自由な時間を楽しもう!)
そう思い、同じ路線の少し遠い駅に来た。
しばらく歩き、街並みを見て楽しむ。
すると、、
「あれ?リサさん?こんなところで何してるの?」
そこには蓮也がいた。
「え!なんで?!あ…えっと…私は散策を少々…。」
「そうなんだ〜!実は俺も!ね!一緒に見て回ろうよ!」
なぜかテンションが高い蓮也。
「はぇ?!いや、ちょ、ちょ、ちょっと待ってください。黒井さんは芸能人だし…色々まずいというか…何と言うか…。」
「俺と一緒だと嫌ってこと…?」
「いやっ、いや〜?嫌ってことでは…ないんですが…。」
「じゃあ行こっか!」
自然に手を繋がれ、逃げられないようにされてしまった。
(のんびり系イケメンのお願いを断る勇気が…私にはなかった………。)
自分の不甲斐なさに落胆するが、
反面、少しワクワクする自分がいた。
最初のコメントを投稿しよう!