カフェでの一息

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カフェでの一息

カフェで働いてから、しばらく経ったある日。 この日は雨で人が来ないので、店長は裏で休憩、私だけカウンターでお客さんが来ないか待っていた。 カランカランカラン…… 一人のお客さんがお店に入ってきた。 「こんにちは。今日は雨が強いね。 リサさん出勤大変だったでしょ?」 そう声をかけてきたのは常連客の木村さん。 端正な顔立ちのダンディな雰囲気の人だ。 店長いわく、39歳でベンチャー企業の幹部とのことだ。 仕事場に近いが穴場の、このカフェをよく利用してくれているみたい。 初出勤から間もない不慣れな私に対しても、 「最初は緊張するよね。がんばってね。」と、 声をかけてくれた優しい人だ。 「大変でした。朝から雨で…。 子供も「今日は外で遊べないー!」って、 嘆いてましたよ。」 笑いながらそう答えると、 「そうだよね、子供は外で遊ぶの好きだからね。 でも、雨の日は屋内で本を呼んだり絵を描いたりして遊ぶのも楽しいから、雨の日の好きなことも見つけられたらいいね。」 (優しい…! 木村さんは年上の魅力ありすぎるんだよなぁ。 そういえば木村さんは彼女とかいるのかな? 結婚指輪はしてないみたいだけど…。 まあ私には関係ないない。さっ注文聞かなきゃ!) 私は少し考えた後、木村さんに注文を聞きに行った。 ------------------------------------------ 「ごめんなざい…」 そう言いながら、すすり泣く子供の声が聞こえる。 家に帰ってきてすぐ、夫が子供に怒鳴っていた。
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