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不倫相手のその後(木村)
木村さんは騒動の後、セフレが複数人いることが奥さんにバレていた。
「どれも真剣じゃないよ、分かるでしょ?」
浮気する男が言いそうな言葉ランキングがあったら
トップ10には入ってそうな言葉を言っていた。
「もう、いいから、あなたの相手が多すぎて慰謝料貰うのも美人局逆バージョン?になっちゃう気がして、相手から貰いにくいのよ…。
慰謝料狙ってる共犯なんじゃないかと思われそうだわ…。
だから財産分与と親権だけ渡してくれれば、もう別れてあげるから。」
奥さんはもう夫の素行に辟易していたようだ。
「娘への面会は?!」
「娘が会いたいと言った時ね。」
娘にはもちろん夫の所業を言うつもりだ。
同じ女性を何人も泣かせた父親に、
そう何回も会いたいと思うだろうか?
年齢を重ねれば重ねるほど、会いたくなくなるのではないか。
お金が必要な時は会うだろうが。
「わかったよ…。」
こうして木村家も離婚したのだった。
晴れて離婚した木村さんだったが、セフレは尽く連絡が途絶えていった。
どうやら鬱病だった元セフレと堕胎させられた元セフレが結託して、木村さんのセフレたちを見つけ出し、所業を伝えたらしい。
だがそんなことを露ほども知らない木村さんは、連絡が取れなくなっていったセフレたちに連絡を取るのだった。
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