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一回目の過ち
微エロ注意⚠
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木村さんを無理やり離す。
なのにさっきより深いキスをされる。
(流されてる…私…でも…。)
気持ちとは裏腹にこの先を望む自分がいることに気付く。
「終電前には家に帰すから。」
そう言って結局流されるまま、いつの間にか木村さんとホテルにいた。
(やばい……私の体、ちゃんと感じてる……。)
3ヶ月前、夫との営みに挑戦したときは濡れなくて痛かった記憶がある。
そこから自分はもうこの先、一生不感症かもしれないと思っていた。
(それなのに…こんな…。)
「ごめん、止まんない。」
そういう木村さんの言葉に、自分はまだ女でいられるんだという嬉しさを感じていた。
(もう女として誰からも相手にされないと思ってた…。もう感じることなんてないと思ってた…。)
そう考えると不思議と涙が出てきてしまっていた。
「え!痛かった?!大丈夫?!」
「いえ、大丈夫です、なんだか、こういうことするの久しぶりで、びっくりしちゃっただけです、、」
なんとか取り繕う私。
「リサさん、前にも言ったけど、無理しないでね。何事も。」
木村さんの優しさが心に染みる。
「ありがとうございます。木村さん。」
涙を拭いながら私はお礼を伝えることしかできなかった。
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