あの日のいつかが今日でした

7/20
前へ
/20ページ
次へ
「はい。そうです」 「有本に無理やりテーマを決まられて、いやいや作文を欠かされて辛いです。やってらえないです。あの禿げなに考えてんだバーカとか、何でもいいから書けよ」 「そんなんでいいんですか?」 「当たり前だろ。高三の自分は今、こんな状態です。って未来のお前に伝えてやれ」 「腹が減っていますとかでもいいんですか」 「いいぞ」 「眠たいです。やってらんないですとか書いても大丈夫ですか?」 「大丈夫だ」 「今日が何年の何月何日ですとか?」 「かまわん。とにかくマス目を埋めていけ。あと十五分だ。急げ」 「わかりました」  僕は書き始める。  『未来の自分へ』
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加