祭り始まる

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祭り始まる

 まあ、そんなこんなで、遂に文化祭が始まったのだった。  問題は、目下の敵、おにぎりとライルの馬鹿の、ホーンテッドパレスだった。  入場料1000円って、ぼったくり価格でやってるわね? 「凄かった!ホーテッドパレス!マジ卍で!」 「バックベアード、超バエたし!」  ああそう。そうなのね? 「よし。敵情視察だ。静也、払っとけ」  怒り肩で、腕組んで入っていった紀子に、静也はついて行った。 「あー。結構よかったわね?バックベアード、例の台詞吐いてなかったし」  ロリコン、ここにはいなかったしな。 「そうか?ホントにそうなのか?」  そして、いつもの排泄物が、追っかけてきて言った。 「全部祓魔すんなああああああああああああ!一体しかいねえんだぞ!バックベアードは!」  最後の最後の虎の子の出し物は、無事、姫に消されていたという。 「ああ。いや、あんまりびっくりしたんで、つい」 「ついじゃねえよう!それやんのか?!そういう妨害やってたら!行きつく先はどっちも駐車場になんぞ!うおおおおおおおおおおおおおおお?!」  パレスの壁をぶち破った、影山さんを見かけた。 「ああ済まない。無害なドラゴンだとは、思わなかった。涼白が、びっくりしてしまったので、思わず」 「まあ、影山さん対策、してなかった、あんたの責任でしょ?」  そう仕向けたの、お前だよな?紀子。  静也は、コッソリそう思っていた。 「あああああああああああああ!早速!お前等はよおおおおおおおおおおおおおう!!」  排泄物は、何か言っていたって、感想しか持てなかった。 「向こうも、多分やってくるわよ?排泄物対策、きちんとしときなさい。完全出禁だ。当然の如く。じゃあ、金持ちの相手、してくる。あんたも、準備しておけ」  そう言い残して、第七天魔女王、田所紀子は去っていった。
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