あらすじ

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あらすじ

<お断り> 読みづらいシナリオ形式の筆記のストーリーを追う助けにはなりますが、ネタバレとなっておりますので、内容を知りたくない方はこのページは読み飛ばしてください。 村山裕也(29)は、酒販会社の総務部に勤めているサラリーマン。社内のレクを機に好きになった女性、吉本弘美(26)が営業部にいるが、お付き合いの申し出を断られたばかりだった。  村山は酒ぐらいしか趣味がなかったが、最近、そもそもモテるのが目的でブルースギターを始めていた。 6月の夜、村山はブルースバーのセッションに参加するが、その結果は散々だった。しかし、そこで出会ったセッションベーシストの大杉秀樹(59)に、ロバート・ジョンソン(19)の逸話を聞く。ジョンソンは、ギターの腕を悪魔との取引によって手に入れたが、その悪魔が、現代にもいると言う。 かくして悪魔に会えると言う十字路に向かうも、結局、出会えなかった村山だったが、深夜、彼のアパートを、坂井正(29)という人物が訪ねてくる。彼こそが現代の悪魔だった。  タメである二人はその晩、酒を飲みながら意気投合する。坂井は悪魔だけが知っているジョンソンを担当したドン・ブラウン(50)の逸話を話す。ジョンソンは実際には、悪魔と契約らしい契約はしておらず、チューニングしてもらっただけだという話だった。  村山は、8か月分ほどの命と引き換えにギターの腕を手に入れる契約を交わすが、坂井は友人価格でそこから3割値引いてくれた。それは、ハープの坂井とギターの村山で、ブルースデュオを組むという条件でだった。  デュオのデビューライブの日、ブルースバーには村山と付き合い始めた弘美の姿があった。弘美の目には客席はガラガラだったが、ブラウンが頭を撫でると、そこは多くの黒人たちですし詰めになっているのを知る。  バーの外では、ジョンソンが丁度やってきたところだった。
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