この思いを君に届けられたら

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               《5》 田中さんとご飯を食べていたらスマホが鳴った。誰だろうと見ると青空だった。 「はいもしもし」 「あ、佐藤くん」 「え、南さん。どうしたんですか」 「実は...」 ご飯を机の上に置いて病院へ向かった。早く!早く着け!青空、青空、青空。 病院に着いて南さんと合流した。青空と出会ったあの病室に向かう。 青空のベッドの周りには青空の両親がいた。二人共泣いている。南さんから聞いた。 目の前の現実から逃げたかった。青空は...もうあの世に行ってしまった。 俺は涙が堪えられなくてその場にヘタれこんで泣いた。すると南さんから一通の手紙を貰った。 「青空さんが、佐藤くんに渡して欲しいって」 俺は手紙を受け取って青空の横にあるソファに座って読んだ。
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