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「ここからは、皆に希望を届けたい。ハッピー☆ハッピーフレンズの提供でお送りします」
「あ、ほらCMあけたよおかーさん!」
「洗い物終わったらすぐ行く!」
テレビ画面の中では、全身モザイクを掛けられた男が加工音声でインタビューを受けていた。
「色季 望さんですよね?」
「はい」
「色季さんは、中学生の教え子にわいせつ行為をして服役していますが、生まれつき……その、少年に対して性的に興味があった感じですか?」
「……いえ。あの、中学生のときにいじめられていて」
「へぇ!」
『いじめ加害者の色季さんは、元いじめられっ子だった』
とテロップが流れる。
「それで、その……いじめっ子に告白させられたんです」
「その相手が糸川 優希君だったと?」
「はい」
「それで、本気で気持ち悪がられて。クラスのみんなにホモだーって囃し立てられまして」
「それでどうなりました?」
「どうにもなりませんよ。普通に、ひきつづきいじめられました。あ、でもある日クラスの中心人物だった××(プライバシーのためピー音をかぶせております)君が言ったんです」
私はテレビ画面を見ながら、煎餅に手を伸ばす。
「あの、当時幼女モノにハマっていて、その……エッチな下敷きを学校に持ってきてたんです。それを××(プライバシーのためピー音をかぶせております)君が取り上げて、皆の前でキモイキモイって」
「それで?」
「取り返そうとしたんですけど、ごみ箱に捨てられちゃって。で、それを拾って机の中に入れたんですけど、そしたら××(プライバシーのためピー音をかぶせております)君が、お前糸川のしゃぶれんの? って」
「……ええー」
「糸川は背も低くて女の子みたいな顔してたし。いや、ホントに顔だけはアニメから出てきたような幼女って感じでホントに可愛くて! まだ変声期入ってなかったから声も高かったし。でも、男じゃないですか。ちんぽ生えてるわけじゃないですか。だから、最初は吐いちゃったんですけど、何度かやらされてると慣れてきて、その日しゃぶってたら糸川が喘いだんですよ。それで、目覚めちゃって」
「うわぁ……BLじゃん」
私は思わず、口に咥えた煎餅を膝の上に落としてしまった。
「そのとき気づいたんです。自分はホモのショタコンだって。俺は今まで、幼女のケツを見ながらショタのケツに思いを馳せていたんです」
『色季さんは、いじめで糸川さんのイチモツをしゃぶらされて、自分の中の小児性愛に気づいた』
とテロップが流れる。
「ちょっと! アンタなんてもん見てんのよ!」
お母さんがテレビを消した。
「あー――!!!」
「子供が見る番組じゃないでしょ! アンタはジャ〇プ系のアニメでも見てなさいよ!」
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