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峰岸は灰と白い骨のかけらとなった。
もちろん、私の入れた封筒も灰になっている。
ねえ、あなた。あなたが隠していた遺書。一緒に燃やしてあげましたよ。
今さら、隠し子がいる。子どもは父親を知らないが、遺産を残したいって、馬鹿なこと言わないでください。私は半分じゃ我慢できないんです。
許してくれるでしょ。
燃やすことで遺書はあなたから私へのラブレターになったんですから。
私の黒い気持ちも白く浄化されたようで、すっきりとした気分で灰の中から白い骨を拾った。
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