『枯れ専じゃない』ことを証明するため、女子高生は『先祖の記憶、遺伝する説』を推す。

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 その後も、女子高生二人と、一人の老紳士の交流は続いたが。  一ヶ月もしないうちに、梨々と老紳士とは、少しだけ疎遠になった。  理由は、梨々に恋人ができたからだ。  相手はもちろん、梨々の初恋の君である小川真人。  どうやら、玲香のあの一言、 「梨々ねー? あのおじーさんに会った瞬間、メチャクチャときめいちゃったんだってー!」  が、効果テキメンだったらしい。 (俺のことが好きなんじゃなかったのか!? あんな、幾つ離れてるかもわからんじーさんに、メチャクチャときめいたってどーゆーことだ!?)  真人はひどく動揺し、自分でも意外に思うほど、嫉妬にさいなまれたという。  数日後、悩みに悩んだ彼は。  公園から家に向かう帰り道で、梨々に告白。  めでたく、カップル誕生――と相成った。
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