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この三人と同じ高校は嫌だったので、お母さんに絶対に内緒にしてくれと頼み込んで受かるまで志望校を秘密にしてもらっていた。
お母さんは「冬菜もそろそろお兄ちゃん離れしないといけないものねぇ」なんてのんきなことを言ってきたけど、私はむしろすぐにでも離れたかった。
うちの親たちは、しょっちゅう口喧嘩しているのに私と兄たちの仲がいいと大きな勘違いしているのだ。
というわけで私は無事に兄たちと高校が離れることに成功したわけなんだけど……
「なーんで俺らから離れようとするのかなぁ、ふゆは」
「ちょっ」
海くんは勝手に決めたことを相当気に入らなかったのか、私の頬を片手で掴んで押しつぶしてくる。
……痛いんですけど!
「なんでって嫌だからでしょ! 離して!」
「昔からずーっと可愛がってるのに?」
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