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「なんだろなー……チョウチンアンコウの光を見つけたみたいな」
「待ってそこも深海ネタ続いてるの!?」
「いいじゃん和むでしょ」
「和むっていうか……途中まですごいことした気分になってたのに」
「すごいことだよ。ほかの人からもたまにメッセージ来たけど、ずっとくれたのは千波だけ」
「そっか」
「自信持ってよ」
「へへ……よかったー! そっとしておきなって言われた通りにしなくてよかった」
「まあ、普通は放っておくよね」
「うちらの普通は違うでしょ?」
未宇の目が大きくなって、髪をいじる指の動きが止まった。
どうしたら私の気持ちが伝わるだろう。
転校したてのころを思い返しながら、言葉をゆっくりと選んでいく。
「未宇は……違かったじゃん。転校したての私に、一番話しかけて、仲良くしてくれたのは……未宇だったもん」
「え? 別に普通じゃん?」
「全然違うよ。ほかの人はどう接していいか迷ってる感じだった。未宇だけがいつも私と一緒にいてくれた。それが嬉しかったんだ。あのときは、うまく歩けない……みたいな気分だったたから」
「どういうこと?」
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