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目頭が熱くなってきたとき、携帯が鳴って、画面を見ると、妹からの着信だった。体を起こして応答する。
『あ、お姉ちゃん? ランドセルのことで、ヒマリがお礼言いたいって。今、大丈夫?』
『うん、大丈夫』
『じゃあ、ビデオ通話にするね。ほら、ヒマリ、リエおばちゃんだよ』
画面の向こうでは、あどけない表情をした可愛い姪っ子が、たどたどしい、けれどもちゃんと自分の言葉で感謝の言葉を伝えてくれていた。その癒しのパワーと言ったら、先ほどまでの胸を刺すような気持ちさえかき消してしまうほどだ。
そうだ、わたしには、仲のいい妹も、よく懐いてくれている姪っ子もいる。またひとつ、妹に感謝だ。
『今度またそっちに行くから、そのとき一緒に見に行こうか』
わたしがそう言うと、姪っ子は元気よく『はーい!』と返事をした。
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