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なぜだか、少し前の雛と今の私は同じ状況だ。 「ねー雛……」 自分に何が起きているのかわからなくて雛に話しかけると、雛は黙って目を逸らす。 「雛、これってどういう……」 する雛はポツリと言った。 「結衣だって同じことをしたじゃない」 「えっ……?」 すると里美が雛に告げる。 「雛、行くよ」 チラリとこちらに目を向けた雛は、それ以上何も言わずに里美について行ってしまった。 胸がザワザワして重苦しい音を立てる。 ……何これ。 一応みんなの後を付いていくものの、輪から外れてポツン。 私は学校にいる間、ずっと仲間外れにされて一人で過ごした。 家に帰ると振り返っていろいろ考えた。 何かしたかな、何か嫌なこと言ったかな、気が付かないうちに私が何か悪いことしちゃったのかな……。 でも何も思い付かない。急に無視されるようになった感覚だ。 ……あーあ、学校行きたくないな。 翌日も、その翌日もまたその翌日も、無視された状態は続く。みんなの輪の後ろをちょこまかと付いて歩く私。周りから変な目で見られてるんじゃないかと思うと、顔を上げられなかった。すごくかっこ悪くて恥ずかしい自分。 それでも本当の一人にはなりたくなくて、輪のおまけでもいいからくっ付いていたかった。 でも無視されたまま過ごす一日はすごく長くて、家に帰って朝になるまではすごく早い。 朝が来るのが怖かった。 1週間も経つ頃には、学校に行く時間が迫ると「あぁもう消えたいな」「死んじゃいたいな」って思うくらいだった。
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