黒滞

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あなたの言葉はいつも、 喜びに満ち、輝きを帯びて、幸福と共に私の中へ飛び込んで来た。 どんな一言も、あっという間に私に浸透し、私はあなたの言葉に夢中になった。 顔も知らない、あなたの全てに、夢中だったのに… 詩人であるあなたにパートナーがいると、SNSで話題になった。 肌がヒリつくような感覚に襲われ、胸が潰れそうになった。 別に私がパートナーになりたかったわけじゃない。 ただのファンだっただけ。 なのに、どうしてこんなに裏切られた気分になるんだろう。 あなたから聞いた全ての言葉が、一瞬で真っ黒に染まった。 それは真っ黒な水に変わって、私の全身に滞留する。 ずっと私から出て行かず、答えの出ない、ないまぜの気持ちを味わい続ける。 あの頃に戻りたい。 ただ純粋に、あなたの言葉に夢中になれた頃に。
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