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2ヵ月後。“パパ”が出がけに、言った。今夜、新しい家族を連れて帰る、と。
そうして、思ったとおり。リリィ家族に加わった。今夜は食事をしに行きましょうと、“ママ”が嬉しそうに言った。
***
レストランの前で車を降りて、玄関ホールを抜け予約席のある場所までゆっくりと歩いた。そう、ゆっくりとしか、歩けなかった。
“ママ”は言った、リリィちゃん、自分で歩くようにしないとね。だいじょうぶよ、パパもママもお兄ちゃんも、ちゃんと待っているからね—。
彼らの新しいエキゾチックアニマルペットのお披露目だ。はは、全く想像どおりの展開。
ねえ、こんなことを思うぼくの心は、確かに真っ黒なんだろうけれど。
じゃあ、“パパ“と“ママ“の心は、本当に黒くないって言えるかな?
FiN
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