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あの日、夜中に帰宅して倒れている真奈美を発見した。
もつれる手で119番をし、すぐに救急車で病院に搬送された。
色々な検査をしている間、僕はどんな形であれ、真奈美に生きていて欲しいと祈っていた。
その後、ひと月ほど入院して
主治医の話では、装置を使えば自宅に戻ることも可能だといわれて嬉しくて嬉しくて…。
「先生、妻はどのくらい生きられるんでしょうか…」
「それは誰にもわかりませんが血栓があるので、一年か二年くらいだと思います」
そう聞いてそれしか時間がないのなら僕が自宅でみようと思って退院して来た。
あれからもう六年が経つ。
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