記憶

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夜23時。 今日もマスターのバーに向かった。 菓子折りと…そこそこの現金を持って。 ホテル代くらい支払わなければ、気持ちが落ち着かない。  カラン… 「いらっしゃいませ…おや、聖華ちゃん」 「マスター…」 お客さんはカップルが1組いるだけだった。 お酒を作っているマスターと、グラスを洗っている東郷さん。 私はまたマスターの真ん前に座り、小さな声で謝罪をした。 「マスター…昨日は本当に申し訳ございませんでした…。これ、お詫びの品です。お納め下さい」 「え、そんな…良いのに…」
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