別れたい女たち 〜恋は愚か愛は憎しみと紙一重〜

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「唐沢直哉の借金を返せ。」 杉田夕実のベッドの上、深池祐樹は裸で尻を突き上げた夕実の膣にバイブを入れて抜き差しを繰り返してやっていた。 それは、夕実の部屋に転がっていたもので。 夕実が直哉と付き合い始めて1年目。マンネリ化し始めた頃、夕実がネット通販で購入したものだ。あからさまに雄を模った自慰行為の道具。 直哉の義務的な性行為に満足できない夕実は自慰行為で何度も果てていた。 比嘉結菜の店に並ぶどの商品よりも露骨で卑猥な代物に杉田夕実は腰を振り、淫らに露を垂らし太ももを濡らしている。 「……ぁあっ。んっ。……返したら……指でしてくれるの?……あなたの、入れて……くれるの?……んっんっ。ぁあっ。…ィイっ。」 「やりてえだけなら、デリヘル使え。 愛だの恋だの騒いでるから、取った取られたほざくようになるんだろ。 てめえの性処理、てめえでできねえら金使って男買え。金さえ出しゃ、ヤるだけならいくらでもなんとかなんだろ。」 「…嫌よ。そんな汚い男…。」 どの口がそれを言うんだと、深池祐樹は眉間に皺を寄せながら杉田夕実の奥深くまでバイブを滑り込ませる。振動のレベルをあげ子宮口に押し当てた。 ーーー比嘉結菜を汚い男の客に抱かせて病気にしたくせに、自分のことはキレイだと思っているのか。 深池祐樹にも、比嘉結菜には何らかの思い入れがある。
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