この思いを貴方に届けたい

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               《4》 全治五ヶ月になる骨折のはずが、この間の検査で四ヶ月で完治したと言われたって陸が知らせてきた。 「すごいめでたいことだね」 陸は完治したから退院することになった。退院したらもう陸と会えなくなるのかも。だって、会いに来た時には私は死んでいるのかもしれない。 陸が退院する三日前。陸は院長と話したいと南さんに伝えていた。一体なんのことを話したいんだろう。退院二日前に陸は院長から呼ばれた。 「青空」 「何?」 「待っててね」 「うん」 そう言って病室を去った陸。待っていても何もすることがないから寝ることにした。 『あれ、ここって。あの草原だよね』 夢の中であの草原に立っていた私たがいた。隣に誰かがいる。白い髪、透き通ってる顔。 『陸?私?なんで?』 なんで私はこんな夢を見てるんだろう。もしかして、私。あと少しで死ぬの? 嫌だ、嫌だよ。死にたくない。死にたくないよ。 目が覚めた。 「なんでこんな夢見たんだろ」 しばらく私はぼーっとしていた。 「青空、ただいま」 「おかえり」 私は微笑んだ。
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