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二話
雨音橋には誰もいなかった
なのに
「ちゆと」
と僕の名前夜見ちゆと(よみちゆと)という
名前を呼ばれた
空耳だと思い無視すると
「ちーっゆっと」
元気な声でもう名前を呼ばれた
後ろを振り返って
「誰?」
と聞くと
「ひどい!私のこと忘れたの!?彼女だよ!?日下部みのりだよっ!」
「ん………みのりは死んだんじゃ…?」
みのりは悲しそうな顔をして
「そうだよ私は死んだ…一年前にね、ちゆとを置いて
ほんっとね私まだ死にたくなかったのに。運命って残酷だね。」
え?
死にたく…なかった…?
「だって…みのりは自殺だって…?」
みのりは幽霊らしくふわふわ浮かび
僕の近くに来て
「本当のこと…教えてほしい?」
と、問いかけてきた
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