【第一章完】絶望不倫【エブリスタ限定】

運命って残酷。

亜里君の言葉に私は親友から聞いた事を話した。
この話を聞いたのは、二週間前だった。
千夏とのいつもの電話の時に、千夏から話されたのだ。
何でも、高校の同級生がたまたまバイト先にいたのだという。
その子は、川井美和子と仲が良かった人で吉井先輩と川井さんが付き合っていた事を話してくれたらしい。

私は、千夏から聞いてショックだった。
あの日、私に誰でもいいのかと言った言葉をそっくりそのままお返ししたいぐらい悲しみと怒りが込み上げた。
亜里君だって誰でもよかったのではないか？

千夏から聞いた事を言った後で、亜里君は少しだけ考えていた。