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僕の羞恥をわかってか、ちょいちょいと指で呼ばれて足を踏み出す。
勇馬の前に来ると、
「持ってろよ?」
勇馬は僕のシャツを捲って胸の前で僕に押し付けてきた。
下半身を露出させたままは心許ないのに、そこまでしておいて勇馬はベッドに膝をついて置いてあるボックスの方に行ってしまう。
あの中にあるモノはカラーとそれに繋ぐラッシュ、あとは玩具の類いだ。
何をされるのかわからずドキドキしているのに、勇馬はわざと時間をかけるようにゆっくりそれを吟味する。
やっと何かを手にした勇馬はそれを見えないように背中に回してこっちに戻ってきた。そして、
「期待してんのか?」
先端に蜜を滲ませてしまった僕のモノを指で弾く。
「んっ」
震えながら堪えると、勇馬は一度こっちを見てニヤリと笑った。
そして、手を伸ばして目を隠してくると、
「目閉じてろよ?」
楽しそうに声を弾ませてその手を外す。
僕はシャツを胸元まで捲って目を閉じて……ただ、立ち尽くしていた。
勇馬が動くとシーツを滑る音がする。
すぐにその指が僕のモノに触れてパチンと音がした。
そのまま玉が少し引っ張られる感覚もあってギュッと締められたそのキツさに眉を寄せる。
「目、開けたいか?」
耳元で言われて頷くと、勇馬は楽しそうに笑った。
「いいけど……見るなら逸らすなよ?」
そこはコマンドにしてくれないのは僕の意思で見させるためだろう。
目を開けて見えたのは黒い四つの輪。
シリコン製のコックリングは僕の竿と玉をキツく締めつけていた。
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