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「普段そんな薄い半袖だしな?縛ってやろうと思ったけど痕はつけらんねぇだろ?」
一応は気にしてくれたらしいが……
「縛りたかった?」
何気なく聞いたのに、勇馬の表情が少し歪む。
「ダイナミクスはSMとは違う」
「そうだね」
捲って丸出しのモノにリングまで着けられているのは恥ずかしいが勝手に動くわけにもいかずそのままをキープした。
「でも、俺自身はヒドくしたい欲が抑えられなくて縛ってしかシたことがない」
「……へ?」
すぐには理解ができなくて声がうまく出ない。
「それは……縛りたい、って……こと?」
「バカ。痕つくだろーが」
それは返事じゃないとわかっているだろうか?
正直、ハルとのプレイで拘束された程度の経験しかなくて、僕自身、縛ることについての具体的なイメージはできない。
でも、縛ってスるのが全て解放した本来の勇馬のプレイなら……試すべきなんだろうか?
「ハ……勇馬」
呼びかけたのを正すと、勇馬はこっちを向く。
「締められてっから萎えらんねぇな?」
視線を下ろされてできるならシャツを下ろしたい。
でも、確かにギッチリ締められたそれは痛いくらい勃ち上がっていて蜜をぷくっと溜めている。
「ちょっ!そ、そうじゃなくて!!」
慌てても勇馬はニィっと歯を見せてきた。
「お前ばっか俺に合わせる必要ねぇだろ?」
「でも……」
「お前は咲穂じゃねぇ。……翔馬だろ?」
遮って勇馬の手が僕の頬に触れる。
目が合うとベェッと舌を出されて笑ってしまった。
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