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「羨ましいよ……パートナーと同じ学校でずっと一緒だろ?いつでもプレイできて、ケアもしてもらえるじゃん♡」
ニヤリと笑うと、
「ちょっ!そんな学校では……」
「してない?」
慌てる周防くんをちょっとイジメてやる。すると、
「……軽いコマンドだけだし」
消え入るような声で周防くんは顔を背けた。
「へぇ……で、家ではいっぱいエッチするんだ♡」
「違うっ!!」
下から覗いて小声で言うと、周防くんが慌ててこっちを向く。
「違うの?」
「……」
じっと見ると口を噤んだ周防くん。
「その無言は肯定だよ?」
笑うと周防くんはまた更に赤くなった顔を隠した。
「ははっ!ま、続きは夜ね!」
「……もう何も答えない」
ポンポンと腕を叩いてとりあえず話を切っても、周防くんは少し膨れっ面でこっちを見ない。
窓の向こうを眺めるその横顔もカッコ良くて羨ましい。
「仕事のガチ相談でも?」
僕も窓の方に体を向けて聞いてみると、周防くんはこっちを見下ろした。
「今、四年だっけ?」
「そ!周防くんは六年だろ?」
最高学年の担任で、しかも、もう何年も前から副主任の周防くん。
去年からは体育科主任も任されていて僕とは役職も全然違う。
「うちは修学旅行も終わって一段落だな」
コキッと首を鳴らしつつも充足感のありそうなその顔。
「あー、周防くんのとこは春だっけ?」
「そ!」
伸びをするのさえカッコいいのはズルいんじゃないだろうか?
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