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セラピストはクリニックに居て医師の立ち合いの元、プレイをしてケアをするのが仕事だ。
DomもSubも居てこのクリニックは座って話をしながら軽くコマンドを混ぜてくれる緩いプレイをするセラピストから、定められているギリギリまで攻めてくれる激しいプレイをするセラピストまで幅広く揃っている。
高校生のうちは立ったり、座ったり、言われたものを取ったり、頭を撫でられたり、軽くハグをしてもらったり……その程度だったが最近はもうそんなものでは効かなくなった。
心配になるほど……本当、僕の欲は際限がなくて困る。
先生と共にクリーム色の廊下を歩いて行くと突き当たる鏡貼りの壁。
その脇にあるタッチパネルに触れて先生の首から下げているカードを翳すと、壁はゆっくりスライドした。
先に続くのはダークブラウンの雰囲気が一気に変わった廊下。
こちら側は性的なプレイもするセラピストの部屋になる。
その一番奥まで歩くと、先生はそのドアをノックした。そして、
「んー……さすがにまだかなぁ?」
呟きながらドアにあるボックスを開く。
そこに指を合わせてピピッと音がすると、ロックが開いて先生はそのドアを開けた。
先生と共に僕も部屋に足を踏み入れる。
真っ白な床の中央にある真っ黒の大きなワイドダブルのベッド。
サイドテーブルに置かれたカゴに入っているオモチャとローション。
妖しい雰囲気満載のこの部屋で僕はもう何度プレイをしてきたのだろう。
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