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中学2年生の頃、僕は、交通事故で両親を亡くした。
もともと人と話すのが苦手だった僕にとって、幼馴染で親友だった、悠斗だけが頼りだった。
悠斗だけが、ずっと、僕のそばにいてくれた。
すぐに、僕は隣町に住む祖父母の家に引き取られることになったのに、引っ越したあとも、毎日僕の元に足を運んでくれた悠斗。
僕は、そんな悠斗を好きになる他なかった。
それでも、親友でいるために、この恋心は、墓場まで持っていこうと、そう思っていたのにー。
あの時、僕を支えてくれた、胸を貸してくれた悠斗が、今、目の前で肩を震わせている。
醜くも、
チャンスだ。
と思ってしまった自分がいた。
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