親友の殺し方

愛のかたち

　日々、僕は狂い始めるような感覚に襲われた。

人を殺した悠斗と過ごす時間が怖くなり、でも同時に、彼に対する恋心が募っていく。

いつもは悠斗の、かっこいい、強い姿しか見てこなかった僕にとって、
悠斗が、こんなにも怯える姿を、弱い姿を見るのは初めてだった。

僕は元来、ビビリだ。

そんな僕が、彼の殺した死体処理を手伝い、共犯になることを決意したのは、自分でも理解できないほどだった。

「なぜ、こんなことを…」

僕は自問自答しながらも、さらなる悠斗への執着に囚われていた。

悠斗を支えられるのは、僕しかいない。

僕だけが、悠斗の秘密を知っているという優越感に浸れたのはつかの間、
悠斗はモテるし、誰からも慕われる存在なのは変わらなかった。

その姿に、僕はだんだん、自分の存在意義を見出せなくなっていた。