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やがて、僕と悠斗は友人としての関係を越え、恋仲になった。
優斗から、僕に告白してくれたのだ。
「俺はお前が欲しいんだ。お前だけが俺のものだ。」
悠斗の言葉に、僕は自らの運命を悟った。
僕は悠斗にとって、ただの友達ではなく、所有物として見られていたのだ。
悠斗が僕に抱いているのは、独占欲としての愛だったのか。
「だから、俺の元から去らないでくれ。1人にしないでくれ…頼むから。」
悠斗が誰を殺めたのか、僕は知らなかった。
知りたいとも思っていなかったが、この言葉から、誰を殺したのかが、分かってしまった。
そして、僕は悠斗を殺すことを決意した。
僕の心は狂気に染まり、恐怖と欲望が入り混じった感情に支配されていた。
「ごめん、悠斗。でも、お前のものになる前に…」
「実?お前、一体何を…」
僕は慈愛に満ちた表情で、悠斗に近づいた。僕の手には睡眠薬が握られていた。
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