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親友の殺し方
僕はずっと探していた。
悠斗が苦しまずに、美しく僕のものになる方法。
まず、悠斗に睡眠薬を盛る。
何があっても起きないくらい、OD気味に。
そして、眠ったように最期を迎えられるよう、一酸化炭素で部屋を満たす。
冬場だったから、ホームセンターで売っていた練炭を用意して、たいたのだ。
そして、その日を境に、僕は新たな殺人者としての人生を歩み始めることになった。
高校生としての日々は、もはや戻ることはできないほどに、狂気と絶望に満ちたものとなった。
僕は自らの手で、愛しい親友を殺めたのだから。
その遺体を、優しく僕の部屋のベッドに寝かせた。彼の頬をそっと撫でて、
「これで悠斗は、僕のものになったね♡
…
次は、僕が悠斗のものになる番か。」
と呟く。
これが、僕の最期の言葉になった。
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