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遠のく呟き
神様
僕はわるいことをしました
戦場で
人を殺しました
あれ以来
神様
あなたを感じません
神様
僕は人を殺しました
人を殺したんです
なぜ
何も言ってくださらないのですか
なぜ
叱ってくださらないのですか
もっと殺したら
もっと酷いことをしたら
叱ってくださいますか
神様
なぜ何も言ってくださらなくなったのですか
僕をお見捨てになったのですか
神様
僕を叱ってください
ほら
銃を向けています
また殺します
何か言ってください
僕を叱ってください
お前はそんな人間じゃないはずだと
神様
あなただけは言ってください
ここには
酷い悪臭が充満しています
妹が持たせてくれた
花のエッセンスの小瓶も
役に立たないほどに
神様
なぜ叱ってくださらないのですか
なぜ聞いてくださらないのですか
僕は
僕は………
わるいことをしたのですか？
「殺すくらいなら
殺されたほうがましだ」
誰かの言葉
だけど
僕が死んだら
仲間の盾がひとつ無くなります
殺さなければ殺される
僕１人だけでは済まない
神様
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あなたが
本当に神様なのならば
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