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ラーメン美味い、けど。
宮村と一軒のラーメン屋に入った。
宮村も俺もチャーシュー麺。
向かい合い座る宮村は....
「あー!良かった!腹減ってたんだよね、ラッキー!ラーメン代、浮いたわー!」
すげー可愛いような美人なのか、美形なのに、なんか、なんだかな。
イケメンな感じ....。
このラーメン屋で色々この訳のわからん謎の物体に聞いてみるか。
ぶっ殺す!とかてめぇ!とか、ラーメン屋で吠えられたら...注目浴びそうで困るけど。
なんか気になる。なんか....面白いやつ。
「うっわ!めっちゃ美味そう!」
ラーメンが運ばれて来て、ラーメン眺めて笑顔になった宮村は...このイケメンみたいな謎の美少女は鞄から髪を結ぶゴム取り出し、括った。
豪快に当たり前だけど....箸使ってラーメン啜り始めた。
「なに、ぼーっと俺見てんだ?お前もさっさと食えば?冷めっぞラーメン」
....つい、宮村を眺めていた俺は遅ればせながらまずレンゲ使ってスープを啜る。
「あ、美味い」
「なっ!?当たりだったなあ、ここ。やっぱり年季入ってっとこ美味いよなあ!」
......。
「なあ、宮村はさ」
「あ?どした?」
「お前、なんで髪伸ばしてんの?」
「....は?」
「や、髪結び出したから。よくラーメン食い来るのかなあ、て。準備してたみたいに見えたし、ラーメン食べるために髪結ぶのを」
....ブチ切れはせず、宮村は俺を見て、ただ、きょとんとしてる。
無言。
なに言ってんの?て顔...。
「だってラーメン美味いもん。しゃーないじゃん。俺も短いのが楽だけど、お袋、うっせーし」
「....お袋?」
「うん。髪、伸ばせ、てうっせーの。前、短髪にしてはいたんだけど」
....短髪?ショートカット、じゃなく?ボブヘア、とかじゃなく?
「....ん、あ、そう」
「とりあえず、ほら、お前もさっさと食え。伸びるぞ」
....金払うの、俺なんだが。
その言い方だと奢られてんの俺みたい。....まあいいか。
ツッコみどころが満載すぎて腹減ってきた。
「....だな」
そうして、俺と宮村はラーメン食べることに集中した。
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